[書評]人工知能は人間を超えるか

正直言って「もっと早くに読んでおけばよかった」と思いました。 こんな本が2015年に出ていたのかとびっくりしました。今話題のDeep Learningを使ってどんな技術が出てきそうなのかなど情報が満載です。 そしてその予想は現在までの時点でかなり当たっているのではないかと思いました。 内部にはAIについて用語や効果の説明などあり、その説明だけでも面白いものでした。 例えば、かつて人工知能と呼ばれていた物も実用化されると人工知能と呼ばれなくなる。それをAI効果と呼ぶそうです。 原理がわかってしまうと人工知能ではなくなるそうです。確かに今パソコンで文字を入力する際に変換候補が出てきますが、昔はそれも人工知能でした。 人工知能の歴史についても書かれていて興味深かったです。 人工知能の分野は過去なんども「冬の時代」を経験しており、それは人工知能に対する世間の過剰な期待が元になっているようです。確かにマスコミなどは憶測で持ち上げるし、企業も便乗して現在のAIブームに乗っかって旧世代の人工知能をAIとして再度売り出しているようです。 Siriなどはすごいですが、言語解析は昔からできていたし、人工無脳のようなボットは句型解析ライブラリを使えば簡単に作成する事ができます。(私も本を見ながらrubyで作成して、Slackボットにしています) Deep Learningによって自動的に特徴量を抽出できるようになった事で、コンピューターは人間に囲碁で勝てるようになったし、画像認識で人間を追い抜きました。 これから特定の分野で人間の能力を超える事象が多く出てくると思います。 そんな中で、それらを使いこなす力を付けていかなければならないと思います。 とにかく、人工知能って面白い!と思わせてくれる本ですので、是非読んで見てください。Kindleだと通常本よりも安くなっていてお得です。

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