[書評] みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト (日経コンピュータ)

みずほ銀行のITシステムを苦闘のすえに新システムで置き換えた話。
スカイツリーの建築費7本分の4千億円を投じて作られるシステム。
人月換算だと35万人月、35人月とかなら規模感わかるけど、35万人月ってもはや理解できないです。

みずほ銀行のシステムは過去に2度障害を起こしているとの事で、その話は心が「キュー」となります。
銀行のシステムともなると、影響が大きすぎて障害復旧対応も大変そうです。

みずほ銀行のシステムはコードを自動生成する事を課したそうです。
エンジニアからするとコードを描きたくなりますが、何千人ものエンジニアが作業するとのことで、コードの統制を取るためにそうしたとこ事は理解できます。
(逆にそんなプロジェクトなら僕は関わりたくなりです。おそらくエンジニアに対する技術的な要求はあまり高くなさそうな気がします)

プロジェクトの進め方で思ったのはPMは全体の進捗を認識することが大切。その場合に遅れているプロジェクトに対して威圧的に接するのではなく、共有して解決策を策定する事が大切だと思います。 (過去のプロジェクトでは、威圧的なPMがよく分からない精神論で無理矢理遅れを取り戻そうとする場面も見た事があります)

ソフト開発会社に勤めていた経験からすると、読み応えのある話です。
ソフト開発について知識のない方でも、出てくる用語や、やり方に対しては、説明があるので読みやすいと思います。
物語としても、最大規模のソフトウェア開発はどんなものか知るためにもおすすめです。

項目 評価(5段階)
内容 3
読みやすさ 5
オススメ度 3

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